遂にアニメ化された「銀牙伝説ウィード」ですが、何故か
公式ページが存在しないという素敵な状況なので作ってみました。

最終更新日…2006/05/12 第25・26話ダイジェスト等追加。
ストーリーダイジェストの抜けている部分は録画したDVDが見付かったらいつか追加します…。
■スタッフ■
■キャラクター紹介■
■各話ストーリー■
■原作との主な違い■


■スタッフ■


原作:高橋よしひろ「銀牙伝説WEED」
連載:週刊漫画ゴラク/日本文芸社

アニメーション制作:スタジオディーン
監督:加藤敏幸
シリーズ構成:山田隆司
キャラクターデザイン:河南正昭
美術監督:中村美恵子
撮影監督:川口正幸
色彩設計:もちだたけし
編集:松村正宏
音響監督:高桑一
音楽:Y2 DOGS
プロデューサー:稗田晋(スカパー!WT)
/浜将典(NAS)
アニメーションプロデューサー:松田桂一
制作:Wellthink NAS
オープニングテーマ 「銀牙伝説WEED」
歌:怒髪天
コーラス:怒髪少年少女合唱団
作詞:増子直純
作曲:上原子友康
編曲:怒髪天

エンディングテーマ 「つきあかり」
歌:怒髪天
作詞:増子直純
作曲:上原子友康
編曲:怒髪天
■主題歌マキシシングル■
怒髪天「銀牙伝説WEED/つきあかり」
価格: \1,050(税込)
発売日:2005/12/07
商品番号:TECI-95
発売:インペリアルレコード
販売:テイチクエンタテインメント

■サントラCD■
「銀牙伝説ウィード〜オリジナル・サウンドトラックアルバム〜」
価格: \2,500(税込)
発売日:2006/01/25
商品番号:TECI-1124
発売:インペリアルレコード
販売:テイチクエンタテインメント

挿入歌「オトコミチ・ケモノミチ」他主題歌TVサイズ等収録。
主題歌フルサイズは未収録。
■放送局■
ANIMAX 毎週木曜日 22:30〜(初回放送/リピート有り)
テレビ静岡 毎週金曜日 深夜26:40〜(時間移動有り)
東京MXテレビ 毎週水曜日 18:30〜(1/18スタート)
秋田朝日放送 毎週木曜日 16:00〜(1/19スタート)




■キャラクター紹介■


CVの主な役名は自分が分かり易いものをセレクト。未登場のキャラはとりあえず漫画準拠。雑種と思われる犬は〜系。
ウィード CV:國立幸(こくりゅうさち)
銀の息子(三男)。まだ見ぬ父・銀の代わりに奥羽の総大将として戦う事に。
銀に瓜二つの虎毛の熊犬(秋田犬)。(第01話〜)

(ぎん)
CV:東地宏樹(とうちひろき) 「焼きたて!!ジャぱん」松代健&ナレーション
前作主人公。赤カブトを倒した奥羽の総大将。
父・リキにも負けないカリスマ性を持つ熊犬。(第06話〜 01話回想)
GB
(ジー・ビー)
CV:川本成(かわもとなる) 「テニスの王子様」河村隆
臆病でパシリをしていたが、ウィードから勇気を学び共に奥羽へ。
ウィードの名付け親となるイングリッシュセッター。鼻が利き、脚もかなり速い。(第01話〜)
後にハイブリッド熊との戦いで戦死した。享年7歳。
ジェロム CV:高塚正也(たかつかまさや)
 「ハングリーハート WILD STRIKER」境・ジェファーソン・公司 /「ベイブレード Gレボリューション」モーゼス
P4を追い続けてきた殺し屋犬軍団のリーダー。訓練を受けており戦闘術に長ける。
ウィードの後見人として支えるシェパード。部下を全員死なせて自分だけ生き残ってしまった事から
常に死地を求め続けている。(第03話〜)後に元ロシア軍のリディアとの間に子を成す。
哲心
(てっしん) 
CV:竹内幸輔(たけうちこうすけ) 「アイシールド21」原尾王成 /「テニスの王子様」天根ヒカル
かつてチビと呼ばれていた、甲賀忍犬黒邪鬼の息子。甲賀忍犬の現頭領。
ウィードに天狼抜刀牙を伝授。現奥羽軍団のナンバー1の実力を持つ漢と言えるだろう。(第13話〜)

(ケン)
CV:小川輝晃(おがわてるあき)
 「Get Ride!アムドライバー」ダーク・カルホール/「忍者戦隊カクレンジャー」ニンジャレッド・サスケ
影虎と共に奥羽第二世代のリーダー格。
ベンとクロスの息子でグレートデン系。(第03話〜)
影虎
(かげとら)
CV:竹本英史(たけもと えいじ) 「餓狼 MARK OF THE WOLVES」ロック・ハワード/「キン肉マンII世」クロエ
父・黒虎の性格をよく受け継いだ、命知らずの甲斐犬。
剣とは親友。(第03話〜)
ロケット CV:前田剛(まえだたけし) 「アイシールド21」戸叶庄三
和歌山出身のロケット三兄弟長男。長い身体の上とにかく脚が速く、見聞も広い。
法玄の客人としてやって来たが、奥羽軍に心惹かれウィードの頼れる仲間となった。
ボルゾイ系?(第06話〜)
ヒロ CV:乃村健次(のむらけんじ) 「キン肉マンII世」スカーフェイス/「ロックマンエグゼStream」デューオ
相手の睾丸を噛みちぎる技を得意とする流れ者。通称「玉取りのヒロ」。岡山の悪童。
法玄との戦いの後、何かと縁の有った麗華と結婚したが、完全に尻に敷かれてしまう。(第07話〜)
解説書によるとセントバーナード系のようだがピレネー犬に似ている。
親の代から既に野良なので雑種なのは確実だが…
麗華
(れいか)
CV:中川里江(なかがわりえ) 「おねがいマイメロディ」マイメロのママ
父が奥羽の戦士だったという飼い犬。器量の良い雌らしく、法玄に言い寄られる。
非力で戦力としては期待出来なかったが、法玄を騙して川に落とすという活躍を見せる。
法玄軍との戦いの後はヒロと結婚し、子供を産んだ。(第06話〜)
譲二
(ジョージ) 
ベンとクロスの次男。故有って流浪の旅に出ていた、通称「はぐれの譲二」。サルキー系。
兄に比べてかなり短気で狂四郎並みに喧嘩っ早い。アニメ未登場。
白銀狂四郎
(しろがねきょうしろう)
CV:増田裕生(ますだゆうき) 「遊戯王デュエルモンスターズGX」三沢大地
滋賀で親犬に虐待・捨てられた子犬を保護して群れを作っている年若い犬。(一歳)
激しい気性を持ち、無鉄砲。石つぶて等トリッキーな技を得意とする。(第10話〜)
ロン
野犬狩りに狩り出された和歌山の警察犬。若きシェパード。
ジェロムと戦い片耳を削いだが、その生き様に惹かれ群れに加わった。アニメ未登場。
フック CV:田中完(たなかかん)
ブルーに恨みを持つ、顔の怖い飼い犬。
ウィードの姿に勇気をもらい、協力する。(第02・06話〜)
モール
オリバーの息子。穴掘りが得意なダックスフンド。主にヒロにおぶさって移動する。
地中から法玄のアジトに侵入し、銀の言葉をウィードに伝えた。アニメ未登場。
メル CV:小林晃子(こばやしあきこ) 「マシュマロ通信」バジル/「Get Ride!アムドライバー」ジュネ・ブルーム
ブルーに使われていたゴールデン・レトリバーの子犬。
ウィードと歳近く、仲が良い。度胸も満点で泳ぎが得意。(第02〜07・12話〜)
佐助
(さすけ)
CV:植木誠(うえきまこと)
ネロのパシリをしていた、飼い主とはぐれた小心者の柴犬。
非力だが剽軽で奥羽軍団のマスコットキャラに。(第01・19話〜)
昭治
(しょうじ)
CV:乃村健次
黒虎に育てられた、亡き中虎(老衰らしい)の息子。頼れる長男。
兄弟四匹だけで玄婆率いる大軍勢と戦って戦死した。(第10〜13話)
武流
(ブル) 
CV:内藤玲(ないとうりょう) 「魁!!クロマティ高校」竹之内豊/「メダロット」 ヒカル、怪盗レトルト、宇宙メダロッターX
中虎の次男。牙城での戦いで戦死した。甲斐犬らしいがどう見ても雑種だ。(第10〜13話)
時雨
(しぐれ) 
CV:テロップ無し…竹本英史?
中虎の三男。脚が速い。兄弟で独りだけ生き延び、陸奥の四天王に助力を求める。
玄婆への復讐に燃え、アニメではその念願を達成した。(第10話〜)
土怒
(ドド) 
CV:下崎紘史
中虎の四男。兄達と共に牙城での戦いで戦死した。武流同様どう見ても雑種。(第10〜13話)
信虎
(のぶとら)
影虎の弟。次男。ほとんど台詞も無い背景キャラ。(第10話〜)
晴虎
(はるとら)
影虎の弟。ブチ模様の三男。背景キャラ。(第10話〜)
黒虎
(くろとら)
CV:宮澤正(みやざわただし) 「B伝説!バトルビーダマン」アルマーダ/「IGPX」ベンジャミン・ブライト(実況アナ)
未だ血の気の多い甲斐の魔犬最後の一匹。
年老いたが牙の切れは変わらない。(第10話〜)
以蔵
(いぞう) 
CV:赤城進
如月の息子。黒くて目立つ長男。(…前作で熊に殺された子供達は?)
血気盛んなアラスカンマラミュート。(第17話〜)
周作
(しゅうさく)
CV:河本邦弘(かわもとくにひろ) 
如月の次男。色は最も薄い。原作では如月の息子や甥が合わせて7匹いる。内訳は不明。(第17話〜)
晋作
(しんさく)
CV:武藤正史
如月の三男。陸奥兄弟の名前は全て幕末の有名人より。(第17話〜)
慎太郎
(しんたろう)
CV:下崎紘史
如月の四男。以下五男・小五郎(こごろう)、六男・吉之助(きちのすけ)がいる。(第17話〜)
如月
(きさらぎ)
陸奥の四天王ただ一匹の生き残り。年老いて隠居生活を送っている。ハスキーからマラミュートに変更?
アニメでは未登場。
ベン  CV:宝亀克寿(ほうきかつひさ) 「爆走兄弟レッツ&ゴー!! MAX」ボルゾイ/「サクラ大戦」天海
元奥羽の大幹部。甲府で隠居生活をしているが、目が悪く痴呆が始まっている。グレートデン。(第10話〜)
ハイブリッド編の途中で老衰のため逝去。
クロス CV:水谷ケイコ(みずたにけいこ)
ベンの妻。彼に常に寄り添い世話をしているサルキー。(第10話〜)
モス CV:斎藤志郎(さいとうしろう) 「BLEACH」夜一(猫)
霞岳の魔王。年老いて、何と飼い犬となっていた。肥満も進んでいるが貫禄は凄いマスチフ。
アニメでは何故か四国にいたらしいが…(第18話〜)後にロシア軍用犬との戦いで若者を守って戦死した。
ジャガー
両作品共通で影の薄いモスの息子。アニメでいたのかどうかは不明。
武蔵
(むさし) 
CV:宗谷樹頼(そうやしげのり)
土佐の元横綱闘犬。現役は引退しているが、まだまだ力は衰えず。(第18話〜)
桜(さくら) CV:佐久間レイ(さくまれい) 「機動戦士ガンダム0083」ニナ・パープルトン/「トップをねらえ!」アマノカズミ
銀の妻。P4に襲われた奥羽から逃げ延びウィードを産むが、病に倒れ亡くなる。(第01話)
時宗
(ときむね)
CV:郷田ほづみ 「金色のガッシュベル!!」カフカ・サンビーム/「装甲騎兵ボトムズ」キリコ・キュービィ
銀の影武者。ウィードを庇ってP4に殺される。(第03話)
ジョン CV:大川透(おおかわとおる)
 「天空のエスカフローネ」ガデス/「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」キャプテン・ガリス
年を取っても相変わらず気の短い、銀の盟友。
奥羽の大幹部で、銀の側近として付き従っているシェパード。
法玄軍と戦い、次世代に想いを託しアルプス山中にて散る。(第06〜09話)
スミス CV:中尾隆聖(なかおりゅうせい) 「ドラゴンボールZ」フリーザ/「あしたのジョー2」カーロス・リベラ
銀の親友にして奥羽の大幹部。
GBを車から助けて右前脚を失っている。桜からウィードを託されるが、
牙城内でP4を道連れにしようとして命を落とした。スパニエル系?(第01〜04話)
赤目(あかめ)
&ナレーション
CV:松山鷹志(まつやまたかし) 「ゾイドジェネシス」ラ・カン/「テニスの王子様」越前南次郎
伊賀忍犬で、銀の参謀役。かなり年齢は行ってるはずだが現役バリバリ。
ウィード達が不在の奥羽で若い犬達の指揮をとる。紀州犬。(第06〜07・12話〜)
ホイラー CV:赤城進(あかぎすすむ)
ジェロムの部下で副隊長。熱い性格でかなり短気な様だ。
P4に対する第三の矢となり戦死した。ドーベルマン系?(第03〜05話)
ロバート CV:下崎紘史(しもざきひろし) 「遊戯王デュエルモンスターズGX」ティラノ剣山
ジェロムの部下。不敵な性格。第一の矢として戦死した。(第03〜05話)
ノース CV:植木誠 
ジェロムの部下。牙城内でP4に奇襲され絶命した。(第03・04話 05話回想)
ロッカ CV:テロップ無し…植木誠?
ジェロムの部下。クールなドーベルマン。第二の矢となって戦死した。(第03〜05話)
レフティ CV:五味隆典(ごみたかのり…格闘家)
銀救出のためフックと共に潜入していた奥羽側の犬。
ヒロと麗華を逃がしロッシ・トミーと共にジョンを援護するが、健闘虚しく戦死した。(第08〜09話)
テル CV:伊藤実華(いとうみか) 「Get Ride!アムドライバー」イヴァン・ニルギース(子供時代)
父親に虐待されていた子犬。狂四郎に助けられて父を捨てるが、
改心した姿を見て最後には父を許した様だ。奥羽へ向かう際に甲賀の長老に預けられた。(第10〜16話)
テルの父親 CV:武藤正史(むとうただし) 
テルを虐待していたダメ親父。狂四郎憎しでキラーファング兄弟に協力したが、
テルへの愛が勝り兄弟に反抗、レクターと戦うが殺されてしまう。(第10〜12話)
P4
(ピーフォー)
CV:コング桑田 「餓狼伝説シリーズ」ギース・ハワード/「サムライスピリッツシリーズ」牙神幻十郎
謎の研究施設で実験動物として様々な生物の遺伝子を移植されて巨大な怪物と化した犬。
脱走し人間も犬も見境無く殺戮を繰り返す。(第01・03〜06話)
法玄
(ほうげん)
CV:石井康嗣(いしいこうじ)
 「勇者王ガオガイガー」大河幸太郎/「パワーパフガールズ」モジョ・ジョジョ/「あずまんが大王」木村先生
アルプス一帯を締める大ボス。力と悪知恵に長けた大悪党で、
銀捕獲を機に天下取りを目指す。グレートデン。(第06話〜)
玄婆
(げんば)
CV:岩崎征実(いわさきまさみ) 「アイシールド21」黒木浩二/「Get Ride! アムドライバー」ガングリッド・ディグラーズ
法玄の弟。力は法玄に迫るがかなり頭が悪く、非常に残虐な性格をしている。
先遣隊として牙城を攻め、昭治達を殺した。哲心と時雨によって崖下の岩に頭を激突させられ
(原作では哲心の牙で脳を刺されて)狂ってしまい、兄の牙によって息の根を止められる事に。(第12〜18話)
カマキリ CV:海津義孝(かいづよしたか) 「こちら葛飾区亀有公園前派出所」海パン刑事
法玄にも劣らない狡猾な性格の大悪党。ヒロの父の仇。
力の差を見せつけられ一旦法玄の傘下に入りはしたものの、下克上を狙っている。
備後(広島)から来たアイリッシュ・ウルフハウンド。
ヒロに牙を折られた上に玉も取られ、命は助けられたものの失意の内に野垂れ死にしたものと思われる。(第14〜22話)
マーダーS
(=スナイパー)
元奥羽の司令官。しぶとく生き延び、全身を凶器と化し銀とウィード殺害に執念を燃やすドーベルマン。
後ろ脚は鋭い爪を持つ鉄の義足で、ストーンの首を刎ね、哲心の腸をはみ出させと凶悪極まりない悪役。
銀の対戦相手なのだが、銀も捕まったままで登場機会も無し。
黒木闘兵衛
(くろきとうべえ) 
CV:松本大(まつもとだい) 「SDガンダムフォース」デストロイヤードム/「人造人間ハカイダー」ハカイダーの声
通称「鬼の闘兵衛」。闘いを求める元横綱闘犬。武蔵のライバルだった。武蔵との再戦と己の死地を求め法玄軍に参加。
結果玄婆を死なせる事になったために法玄の怒りを買い片目を奪われ処刑され、命を落としかける。
命を救ってくれた奥羽軍の絆を見せつけられた事により目が覚め、協力を申し出たが、
直後銀と狂四郎救出のため単独でカマキリ部隊と戦い、戦死した。(第17〜21話)
ブルゲ CV:遊佐浩二(ゆさこうじ) 「遊戯王デュエルモンスターズGX」天上院吹雪/「BLEACH」市丸ギン
通称「夜叉森のブルゲ」。法玄軍の部隊長。結構人がいい。
原作では銀のカリスマパワーにすんなり従ったが、アニメでは狂四郎とタイマン勝負し敗北した。(第17話〜)
後にロシア軍用犬との戦いで戦死した。
カイト  CV:小野大輔(おのだいすけ) 「アイシールド21」水町健悟/「ハングリーハート」菊本ハジメ
法玄軍の部隊長。越中から来た通称「風神のカイト」。
アニメのみの設定として、暗殺犬として育てられ前脚を鉄の義足にさせられてしまった…とかで
原作のスナイパーの設定を流用している。(第17話〜)
抜人
(バット)
CV:岩崎征実
通称「心眼の抜人」。盲目の法玄軍部隊長。相手の心を読みとれる…らしい。
アニメではモールス信号らしきものを使っていた。(第17話〜)
レクター CV:小川輝晃
マーダーの一番弟子・殺し屋「キラーファング」兄弟の兄。
アニメ設定では以前ジェロムと同じ訓練施設にいたというドーベルマン。
原作では敗走後再登場は無かったが、法玄のアジトでウィードを再度襲い鉈で牙を折られてしまう。
二度も見逃してもらったのに懲りてなかったので、独断で動いたジェロムに殺されてしまった。(第10〜12、16話)
サンダー CV:赤城進
レクターの弟。耳が長めのドーベルマン。滋賀の戦いでウィードに牙を折られてしまう。
しつこくウィードを狙うが哲心の前にまたも敗戦。兄に続いてジェロムに殺されてしまった。(第10〜12、16話)
ストーン CV:河本邦弘
貧相な顔をしたカマキリ部隊のナンバー2。カマキリの部下らしくずる賢い。
原作ではカマキリが法玄と対面した際、どちらが格上かナンバー2同士の対決で決める事に。その戦いで
スナイパーに首を刎ねられ、あえなく死亡した。アニメでは機嫌の悪い法玄に殺されてしまった。(第14〜22話)
ミサイル CV:武藤正史(むとうただし) 
ロケット三兄弟の次男。体色が最も濃い。
兄と袂を分かつが、ロケットの離反を知った法玄により見せしめとして処刑される。(第06〜08話)
ジェット CV:下崎紘史
ロケット三兄弟の三男。ミサイル同様処刑される。(第06〜08話)
ネロ CV:内藤玲
北アルプスに縄張りを持つ小悪党。GBや佐助をパシリとして使っていた。
銀達にいい様にあしらわれたため大ボスの法玄により処刑された。(第01・06話)
ブルー CV:咲野俊介(さくやしゅんすけ) 「重甲ビーファイター」ブラックビートの声
子犬に盗みを働かせる小悪党。長年卑劣な行動を繰り返してきたが、死ぬ前には改心の兆しを見せた。(第02話)
惨猪
(サンチョ)
CV:
熊も避けるという紀州(和歌山)の凶暴な猪で、通称「犬喰いの惨猪」。犬の脳味噌が大好き。
武猪・抹猪(ブッチョ・マッチョ)という弟分がいる。ウィードが体得した抜刀牙にて脳天をかち割られた。(第15話)
各話ゲストCV
第01話
土佐犬(鴨の番犬):斎藤志郎
幹部犬(奥羽):前田剛
犬:下崎紘史
仔犬:石橋美佳 「メダロット」ペッパーキャット
仔犬:金田昌代 「韋駄天翔(イダテンジャンプ)」鮫島牙舞
仔犬:土屋真由美

第02話
ネッド(ブルーの仲間):下崎紘史
ベル(ブルーの仲間):赤城進

第03話 
ハンター:下崎紘史/赤城進/立花拓也

第06話
研究所員:赤城進

第07話
子分:赤城進

第08話
部下:岩崎征実

第09話
マツ:赤城進
部下:岩崎征実/下崎紘史

第10話
部下:下崎紘史 ・狂四郎の部下
偵察犬:内藤玲

第11・12話
次郎:下崎紘史
カツトシ:植木誠

第13話
長老(甲賀):赤城進

第14話

第15話

第16話 
野犬:下崎紘史
子犬:金田昌代                                              ・誤植としてメル:大川透…

第18・19話
シンゴ:武藤正史 ・法玄の部下
ケリー:下崎紘史 ・法玄の部下

第20話 
リック:武藤正史 ・狂四郎の部下
四国犬:下崎紘史 ・武蔵から与えられたジェロムの部下

第21話
四国犬:下崎紘史/中村恵子

第22話
四国犬:中村恵子 ・「リョウ」

第23話
四国犬:下崎紘史/中村恵子

第24話
四国犬:下崎紘史/中村恵子
幹部犬:赤城進 ・カイトの部下

第25話
四国犬:下崎紘史/中村恵子 ・「ハンジ」「ヘイタ」

第26話
四国犬:下崎紘史/小野大輔/中村恵子 ・「ユウ」 リュウ?





■各話ストーリー■

話数/サブタイトル/スタッフ ストーリー概要(一旦アップしても何度か修正してます。長いのは後々短くするかも…)
第01話
「その名はウィード」 
2005.11.03
狂熊赤カブトを倒した事により、犬の解放区として人間界から隔絶された
平和な楽園となった奥羽山脈・二子峠だったが、ある晩謎の怪物の襲撃を受けた。
スミスは銀の子を身籠もっている桜を連れて落ち延びる。
…半年後の北アルプス。鳩を狙っていたGBは子犬と獲物を取り合いになる。
子犬から病気の母親の存在を聞いたGBはつい獲物を譲ってしまうが
手ぶらで帰ったため、ボスのネロから農家の鴨を盗ってくる様に命令される。
しかし土佐犬の番犬がいたため、途方に暮れている所でまた先ほどの子犬と出会った。
ネロの危険さを説き、すぐにこの土地から離れる様に言うGB。
そこへやって来たパシリ仲間の佐助を、GBは番犬がいる事を黙って囮として利用する。
だが佐助を捕らえた番犬に無謀にも子犬が食らいついていった。
その姿に鴨を持ってその場を逃げようとしていたGBも遂に勇気を振り絞る。
だが相手は圧倒的に強い。小屋を突き破り吹き飛ばされた子犬だが、そこで異変が現れる。
人が変わった様に突撃する子犬は空中回転しつつ、GBがくわえた番犬の耳を切り飛ばす。
その姿を通りかかったスミスが見ていた。
激怒する番犬だが現れたスミスの闘気に萎縮してしまう。
スミスは片前脚を失っており、GBは彼の事を知っていた。
逃げる途中はぐれてしまったスミスと遂に再会を果たした桜だが、
彼に子犬を託すと力尽き亡くなってしまう。自分を変える事を誓ったGBと佐助はネロと訣別。
GBは悲しむ子犬を励まし彼を「ウィード(雑草)」と名を付ける。
飼い主を捜す旅に出るという佐助と別れ、銀の息子・ウィードはスミス・GBと共に奥羽を目指すのだった。
脚本:山田隆司
絵コンテ/演出:加藤敏幸
作画監督:西岡忍
アイキャッチ:ウィード
第02話
「大将の器」 
2005.11.10
上州に入ったウィード一行は、町中でドッグフードを盗み人間に追われる子犬のメルを助けた。
しかしメルは礼も言わず立ち去ってしまう。
居合わせた飼い犬のフックから、子犬に盗みをさせて使い捨てる悪党・ブルーの話を聞く一行。
フックはメル同様、子犬の頃ブルーに利用され、兄を殺されていた。
怒りに燃えたウィードはメルを助けるためブルーの棲む山中に向かう。
奥羽の名を出しハッタリを効かせるGBだったが、
事情を知るブルーは楽園は崩壊したと嗤い、メルをけしかけてウィードを襲わせた。
ブルー一味に苦戦するウィードとGB。
そこへブルーに対する恐怖を乗り越えたフックがスミスと共に助太刀に入る。
一気に不利となり仲間を見捨て遁走するブルーだが、
金網に阻まれるウィード達を見て油断した所を、トラックにはねられてしまう。
次のトラックが迫るのを見たウィードは金網を一気に飛び越え、傷ついたブルーを助けようとする。
しかし何とブルーはウィードを振り飛ばした。彼を巻き添えにしてしまう事を避けたのだ。
「もっと早くお前に会いたかった」と伝え息絶えるブルー。根っから悪党のブルーだったが、
度量の大きい真っ直ぐなウィードの姿を見て、彼の中で何かが変わりつつあったのだ。
「何かあったら力を貸す」と話すフックと別れ旅を続けようとする一行。
一旦フックに預けられたメルだったが、「ウィードの様になりたい」と一行を追い駆け出していった。
脚本:山田隆司
絵コンテ/演出:中山岳洋
作画監督:中山岳洋
アイキャッチ:GB
第03話
「二子峠の真実」
2005.11.17
奥羽では怪物が大暴れし、峠を走るライダー達を襲っていた。
一方那須に着いたウィード一行。奥羽はもう目の前だ。
スミスとメルに合わせると到着に時間がかかる、と気を利かせたGBはウィードを先行させる。
しかしウィードが二子峠で見たものは大量の犬の死体だった。
そして剣と影虎に率いられた犬の群れに出会い、影虎から事情を聞かされる。
「怪物を退治しない総大将は腰抜け」と罵る彼等に食ってかかるウィード。
そこに追い付いたGBが取りなすが、父に会いたい余り一人先行するウィード。
そして猟銃の銃声が響く。ハンター達の怪物狩りが決行されたのだ。
血の匂いを辿ったウィードは、そこで総大将と思われる一匹の犬に出会う。
冷たい態度の彼に戸惑うウィードだが、そこに怪物が現れた。
ウィードを逃がすために怪物に惨殺される総大将。
そこに駆けつけ、怪物と戦う影虎と剣達だが、怪物の皮膚は硬く彼等の牙では歯が立たない。
しかし怒りに燃えるウィードの牙が何とか怪物に傷を付けた。
怒る怪物にあわや全滅か、という所にハンター達が現れ、怪物は去っていった。
死んだ総大将を見たスミスは、彼は時宗という銀の影武者だと語る。
時宗は影武者として血気にはやる若い犬達の行動を規制し、
怪物を倒すタイミング…銀達の帰還を待っていたのだ。
時宗の死を悲しみ仇討ちを誓うウィード達。その前に凄まじい闘気を放つ謎の一団が現れた…!
脚本:山下憲一
絵コンテ:こでらかつゆき
演出:桐樹俚昧
作画監督:武内啓/宇都木勇
アイキャッチ:影虎&剣
第04話
「受け継がれし魂」 
2005.11.24
ウィード達の前に現れた五匹の犬達は怪物を狙う殺し屋犬軍団だった。
そのリーダー・ジェロムは、怪物は彼等が訓練を受け番犬として使われていた研究施設から
所長達を殺して逃げ出した実験動物だと素性を語る。
彼等はウィード達の存在は邪魔と言い放ち、牙城へと走り出した。
怪物の潜む牙城へ行くには広い崖を飛び越えなければならない。
それを易々と越えていく殺し屋達。当初は尻込む奥羽の犬達だったが、
ウィードが乗り越えるのを見て奮い立ち、皆が皆次々飛び越えていく。
メルは落下しかけるが殺し屋軍団の副隊長ホイラーが助け上げた。
片前脚の無いスミスまでが崖を乗り越えるのを見たリーダーのジェロムは、奥羽の犬達を漢と認め、
怪物を倒すためには唯一柔らかい皮膚が剥き出しになっている左胸を攻め、動脈を噛み切るしか無い事を話す。
そして身体が小さく身軽なウィードに牙城から怪物をおびき出す囮役を頼んだ。
殺し屋の一人、ノースを先導役に付けるが、彼は怪物の奇襲に遭い命を落としてしまう。
牙城の中で独り怪物に苦戦するウィードだが、そこに彼の身を案じたスミスが突入してきた。
スミスはP4の背に食らい付き暴れさせ、岩石の崩壊を招き道連れを狙う。
岩石が崩れ落ちた牙城の中から助け出されたスミスは既に息絶えていた。嘆き悲しむウィード達。
GBはスミスが片前脚を失ったのは、半年前自分を交通事故から救ったためだ、と真実を語る。
それが原因で桜とはぐれてしまったのだ。
一方P4の埋まっている辺りからは不気味な地鳴りが聞こえ始めていた…。
脚本:中瀬理香
絵コンテ:藤原良二
演出:藤原良二
作画監督:南伸一郎
アイキャッチ:スミス
第05話
「放たれた決意」 
2005.12.01
P4は生きていた。そして岩を崩し、スミスの死を悲しむ一同の前に再び姿を現す。
怪物の怒りの咆哮の前に若い犬達は怯え、逃走してしまう。
研究所員の乗るヘリコプターが上空に舞う中、P4はジェロムに、人間等に何故従うのかを問う。
実験動物として研究施設で苦しむ五年もの間、
ジェロムはP4の唯一の話し相手、心を許した相手だったのだ。
しかし脱走してから見境の無い殺戮を繰り返してきたP4は
既に心までも、人間を食らう事を悦びとする怪物となっていた…。
そして遂に殺し屋軍団必殺のフォーメーションが開始された。
まずロバートが脇腹に食らい付き傷を付け、ロッカが更に深く抉る。
そしてホイラーは傷口に口を深く突っ込み決定的な傷を付けた。
だが、3匹はP4の反撃で次々と散っていくのだった。
そして最後のジェロムの攻撃。しかし意図を察したP4は軽やかにそれをかわしてしまう。
だがウィード・影虎・剣が協力してP4の動きを封じた。遂に動脈に食らい付くジェロム。
悶絶し、ジェロムの息の根を止めようとするP4。それを阻止するため全員が襲いかかる。
P4の牙が影虎の首を捕らえるが、その危機に正気を取り戻したジェロムは攻撃を再開、
心臓までも抉ろうとする。悶絶するP4。だがジェロムは未だ動脈を噛み切れてはいなかった。
遂に牙を離し、引き抜かれてしまったジェロム。それを谷底に投げ捨てようとするP4だが、
自身が足を踏み外してしまった。ジェロムを人質に、無事に崖から這い上がろうとするP4。
しかし、ここでジェロムの意志を感じた影虎が、P4を突き落とすため進み出た。
赤カブトの目玉一つと引き換えに命を散らせたという、影虎の叔父・赤虎の最期を聞かされたP4は
その決意の強さを察し、不要となったジェロムを谷川に投げ捨てる。
怒りに燃える影虎、そして剣、ウィードが続いて突貫し遂にP4は崩れ、4匹共に崖下へ落ちていく。
そしてその先には谷川に引っ掛かった、折れて鋭く尖った流木が待ち受けていた…。
脚本:山田隆司
絵コンテ:吉田俊司
演出:古橋一浩
作画監督:坂崎忠/なかじまちゅうじ
アイキャッチ:ジェロム
第06話
「迫りくる野望」 
2005.12.08
P4を道連れにして流木目掛け落ちていくウィード・剣・影虎。
ウィードは谷に吹く風を利用して剣と影虎を振り払い、見事P4のみを流木に串刺しにする。
遂に怪物は絶命した。ウィードにより川から助けられていたジェロムは、
上空から様子を見ていた主人の研究所員の乗るヘリに向かい訣別を宣言。
所員は犬達の楽園に人間が関わってはいけないと悟り、ジェロムを置いたまま去っていった。
それから数週間後(2ヶ月程?)経った北アルプスの麓。
ネロ達に襲われるフックを、赤カブトとの戦いで命を落とした犬達の巡礼の旅に出ていた
銀・ジョン・赤目が助ける。フックの話から息子の存在を知る銀。
アルプス一帯のボス・法玄は逃げ帰ったネロを容赦なく処刑し、
配下に加わったばかりのロケット兄弟に銀達を追う様指令を出す。
吹雪の中、銀達は飼い犬の麗華に宿を世話してもらうが、
ロケットに居場所を探り当てられ、法玄軍に囲まれてしまう。
赤目を伝令として奥羽に走らせ、戦い続ける銀とジョンだが
法玄は卑劣にもミサイルが捕らえた麗華を人質として降伏を迫る。
そして、抵抗を止めた銀とジョンに法玄軍が襲いかかった…。
脚本:山田隆司
絵コンテ:名村英敏
演出:下司泰弘
作画監督:山田勝
アイキャッチ:銀
第07話
「新たなる鳴動」 
2005.12.15
銀とジョンは倒れ、麗華と共に法玄のアジトに連れ去られる。
傷の癒えたジェロムがウィードに忠義を誓った夜、赤目が奥羽に辿り着いた。
銀達の危機を知り、ウィード・GB・剣・影虎・ジェロムは
メルと赤目達を牙城に残し、途中仲間を集めつつアルプスに向かう。
ウィードはジェロムに戦い方の教授を願い出、毎晩の特訓が始まった。
赤目を追ってきたロケットはウィード一行に加わり攪乱作戦を行う。
集まって来た犬達はロケットから法玄軍との戦力差を吹き込まれ次々と脱落していく。
しかし、リーダーのウィードの命を奪う機会を窺いつつ一行と共に旅する内に
ウィードに対してロケットは今までに無い奇妙な感覚を覚え、苛つき始めていた。
常に強い者に付き力に頼って生きてきた彼にとって、
道中加わった「銀と共に赤カブトと闘った」という老犬の体を気遣い、
不利な状況にも立ち向かおうとする姿勢のウィードは理解しがたい存在だったのだ。
一方南アルプスではフックが銀救出のため法玄軍に潜入、
麓の町では岡山から流れてきた一匹狼のヒロが絡んできた法玄軍の下っ端を一蹴していた。
苛つきが限界に達したロケットは遂にウィード拉致を決行する。
脚を活かして追いすがるGBをあっさり振り切るが、兄弟と合流した所でジェロムが助けに入った。
ジェロムはウィードを庇いロケット三兄弟と対峙するのだった。
脚本:平野靖士
絵コンテ:近藤信宏
演出:広嶋秀樹
作画監督:武内啓
アイキャッチ:ロケット
第08話
「絆の向こう」 
2005.12.22
フォーメーション攻撃で攻めるロケット兄弟と戦うジェロム。
三匹を相手に一歩も引かないジェロムにロケットは動揺し、喉笛に食らい付かれて倒されてしまう。
そこへ追い付いたGB達。しかしウィードはロケット達の命を助け見逃すのだった。
ジェロムのウィードへの忠義、ウィードの銀の救出への決意、奥羽軍の絆の強さを思い知らされた
ロケットは今まで打算的に生きてきた自分と訣別し、兄弟達と別れあえて不利な奥羽に付く事を決意する。
法玄のアジトでは見張りの隙を突いてフックが銀とジョンに雪を運んでいた。
麗華は言い寄る法玄から逃げようとするが、囲まれる。そこへ丁度乗り込んできたヒロが助けに入った。
しかし法玄は卑劣にも、直接の闘いを避けていきなり麗華の喉笛を捕らえる。
抵抗出来ないヒロは銀達同様囚われの身となってしまうのだった。
一方、遂に秩父を越える所までやってきたウィード一行。
仲間になかなか入れず付きまとい続けてきたロケットが、ここでアルプス越えを提案する。
彼は和歌山を縄張りとしていたため、西には仲間になってくれそうな漢達がいる事を知っていた。
ジェロム達からの不信感は拭えないままだったが、ウィードはロケットとその提案を受け入れる。
そして影虎と剣は山梨にいる黒虎達と合流するため一旦群れから別れた。
ロケットの離反を知った法玄は戻ってきたミサイルとジェットを容赦無く処刑させる。
その隙にジョンは、脚の腱を切られ動けない銀を残したまま、
潜入していた奥羽側のレフティ達三匹と共に麗華を助け脱走する事に。
群れるのを嫌うヒロも自分より麗華の身を案ずる銀の漢気に惚れ、同行する事を決意した。
吹雪のアルプス山中を越えるウィード一行だが、GBが強風に煽られ崖に落下しかける。
助けようとして危機に陥るウィードをロケットが救出。ロケットも危機に陥るがそのロケットをジェロムが助けた。
…そしてジェロムから群れの先導を任されるロケット。遂に皆の信頼を勝ち取ったのだ。
一方フックの陽動で上手く逃げ出したジョン達に、法玄の追っ手が掛かろうとしていた。
脚本:山下憲一
絵コンテ/演出:中山岳洋
作画監督:中山岳洋
アイキャッチ:ヒロ
第09話
「砕けえぬ誓い」 
2006.01.05
吹雪を凌ぎ山小屋で温め合うウィード達。その場でロケットは滋賀の狂四郎の話を語る。
一方奥羽に銀の危機を知らせるため、雪のアルプスを逃走するジョン達。
吹雪が止み、匂いを辿られ追い付かれる危険性が増した。
そこでジョンは麗華とヒロを逃がすため、マツ達追っ手を引き付け闘う事を決意する。
共に闘いたいと志願し、レフティ、トミー、ロッシの三匹も残った。
既に満身創痍の老犬・ジョンだったが鬼神の如き動きで次々追っ手を葬る。しかし、多勢に無勢。
奥羽の戦士として逝く事は本望だと遺言を残し、レフティ、トミー、ロッシが次々散っていく。
そして遂に法玄が悠然とその場にやって来た。
トミーの遺体を冒涜する法玄に怒り狂うが、その前でズタボロに切り裂かれていくジョン。
一方ヒロと麗華はウィード一行と偶然出会う事が出来た。銀が残ったという事実に驚き嘆く麗華。
実はヒロ達は麗華に「銀は先に行っている」と話して、ようやく納得させて連れ出していたのだった。
麗華を助ける事に成功したと悟り、力尽きるヒロ。
そんな彼を皆で介護している所を抜け出し、ウィードは一匹でジョンの元に向かう。
一方その修羅場に辿り着いたフックだったが、「誰も近付くな」というジョンの制止の叫びに涙を飲んで耐える。
どうあっても軍門に下らぬジョンに法玄は猛り狂い、木に激突させ腹を枝に串刺しにした。
それでも枝を引き抜き立ち上がるジョンに恐怖する法玄軍。
逆上した法玄は我を忘れジョンを振り回し止めを刺そうとするが、「もう死んでいる」とマツ達が止める。
異様な後味の悪さに、法玄は麗華を諦めアジトに戻っていった。
ウィード、そしてヒロ達が現場に着き語りかけると、ジョンはまだ瀕死の状態で生きていた。
ヒロはGBに赤目の振りをさせ、銀を助けるため奥羽からの一千の援軍が来たと嘘をつく。
それを聞き安心したジョンは遂に息絶える。
銀の息子・ウィード…そして今まで無頼漢として生きてきたヒロを変える、熱い魂を次世代に託して。
「東のトラ」の壮絶な最期だった。
脚本:中瀬理香
絵コンテ:藤原良二
演出:則座誠
作画監督:南伸一郎

原画:
西岡忍
坂崎忠 
目賀澤九魔雄 他
アイキャッチ:ジョン
第10話
「二つの正義」 
2006.01.12
麗華達の待つ山小屋までジョン達を運ぶヒロ達。ジョンの亡骸を前に麗華は自らを責め、嘆き悲しむ。
そしてロケットもまたフックから兄弟達の死を知らされるのであった…。
凍った土を皆で掘り起こし4匹の遺体を埋葬した後、天に向かって吠え、哀しみを和らげようとする一行。
そして明けて旅立ちの朝。フックは麗華を無事元の家に連れていく事と
奥羽に埋めて欲しい、とジョンの形見の牙を託された。しかし麗華はフックと共に奥羽に行く事を望むのだった。
一方、剣と影虎は甲斐の国で黒虎に会っていた。銀奪還をはやる黒虎を説得した結果、
黒虎、ベン、クロスと中虎の息子達4匹は守りの手薄な二子峠へ、
剣、影虎は信虎、晴虎を伴いウィードと合流を目指す事になる。
そして長野・岐阜を越え遂に滋賀に入ったウィード一行。
そこで父に虐待される子犬・テルの元に現れた一匹の白い犬が父犬を追い回し
制裁を加えようとする所に出くわす。それを止めるウィード達だが、逆に大群に囲まれてしまった。
この白い犬こそが、捜していた男、「白銀狂四郎」だった。
狂四郎は若干一歳だが親に虐待されたり捨てられた子犬達を救い、群れを纏めている男だった。
助けを乞う父犬だがテルに見放され、狂四郎の部下達に川に放り込まれてしまう。
そして狂四郎は「半径10キロ以内に近付いたら殺す」と宣言。テルを群れに加え去っていった。
「大人は信じない」と言う狂四郎の余りの苛烈さに、協力を求める事を諦めかける一行だったが、
彼の正義感の強さを感じたウィードは、まだ和解への道は閉ざされていない事を信じていた。
一方法玄は偵察役から銀の息子の存在と、彼等がアルプスを越え狂四郎と接触した事を知る。
が、法玄は抜け目なく既に自分に従わない狂四郎に対し、殺し屋を差し向けていたのだった。
その殺し屋「キラーファング」兄弟がテルの父を利用する。
独り説得のため群れを抜け出したウィードは
殺し屋兄弟の目論見通りにテルの父を追いかけ、おびき出された狂四郎達に出くわす。
狂四郎を止めに入ったウィードは彼を振り回し、投げ飛ばした。
これにより狂四郎の暗殺作戦は失敗してしまい、兄弟は一時撤収する。
謎の犬に気付いた狂四郎は追っ手を出し、同様にロケットもGBを伴い追跡を開始する。
そして戦闘モードに入った狂四郎とウィードの対決が始まろうとしていた…。
脚本:山田隆司
絵コンテ:名村英敏
演出:吉田俊司
作画監督:山田勝

原画:
胡陽樹
上杉遵史
福島文士
西尾智恵
本多哲
長谷川一生
鎌倉宏也
山崎浩平
間々下暁彦
長崎重信
アイキャッチ:狂四郎
第11話
「ウィード覚醒」 
2006.01.19
ウィードと狂四郎の戦いが始まった。ウィードの驚異的なスピードに驚く狂四郎の部下達。
「ウィードを殺しちゃえ」というテルの発言に不快感を感じた狂四郎は
部下に命じ、テルをその場から遠ざける。
そして狂四郎必殺の石つぶてが炸裂した。意識を失いかけるウィード。
トドメに行った狂四郎だが、そこにキラーファング兄弟を追っていった部下の悲鳴が響いた。
その声によりウィードは意識を取り戻し、辛うじて狂四郎の技を避ける事が出来た。
皆で駆け付けると狂四郎の部下のリック達、そしてそれを助けたロケットとGBが傷付いていた。
部下達に姿を消した暗殺者を捜させ、報告待ちの間狂四郎はテルを遊ばせながら
「男はあんな事は喚かない」と諭す。その姿に改めて狂四郎を認めるウィードだったが、
発見出来ず戻ってきた部下達の報告を聞いている隙に、テルが殺し屋兄弟に人質として捕らえられてしまった。
震えながらも犠牲になる覚悟を示すテルだが、それを確認すると狂四郎は仰向けになり降参。
部下を撤収させる。しかしウィードは退かなかった。
彼を奥羽の総大将の息子だと知った兄弟は手柄が増えたと狂喜する。
そしてテルを放し、兄レクターは狂四郎、弟サンダーはウィードを狙う。
決闘の場に着いたジェロム達が二人の戦いを見守る。兄弟はジェロムと同じ訓練所出身だった。
その後ある大物の元に行き、殺し屋としてのし上がったのだった。
兄弟の鋭く頑強な牙に苦戦する二人。石つぶてを狙う狂四郎だが、テルの父親の助言で避けられてしまう。
だが傷だらけとなったウィードの動きに変化が起きた。
連続でサンダーに牙を浴びせるウィード。激昂し大口を開けて襲うサンダーに対し
振り向き様に雪の中から拾った折れ木を口にぶち込み、その牙をへし折った。
凄惨な決闘に耐えかね退散しようとするテルの父だが、ヒロ達に行く手を阻まれ詰られる。
その最中、遂に狂四郎がレクターに喉笛を捕らえられてしまった。
そこにテルが飛びかかるが、軽くあしらわれまたも人質となってしまう。
「怪しまれずテルを助けに行けるのはお前だけだ」と迫られるテルの父だが、怯え切って拒否するのだった。
兄弟はウィードに狂四郎を殺す事を強要するが、
その場へ遂に勇気を振り絞ったテルの父親が震えながらも進み出た。
どんな苦境にも屈しないウィードと狂四郎の姿は
いつの間にかこの身勝手な男にも小さな勇気を芽生えさせたのだった。
「狂四郎に復讐したい」と兄弟を欺いて近付く父親。
そして息子を踏みつけているレクターに怒りをぶつけ飛びかかっていくのだった…!
脚本:平野靖士
絵コンテ:加藤敏幸
演出:神原敏明
作画監督:宇都木勇

原画:
藤岡正宣
清水由紀子
都丸保
ホワイトライン
スタジオT&B
スタジオマウス
アイキャッチ:レクター&サンダー
第12話
「漢の約束」 
2006.01.26
テルの父親の勇気を振り絞った行動によりレクターはテルから引き離された。
その隙にサンダーを投げ飛ばしたウィードはテルを助けに向かうが、テルは恐怖と傷で動きが取れない。
そこにレクターが諸共始末しようと襲いかかった。
それを阻もうとするテルの父を投げ倒し、迫るレクター。しかしテルの父は倒れなかった。
今までのテルへの行いを悔い、謝罪しながら必死でテルを守ろうと奮戦する。
だが力及ばず上顎を噛み砕かれ致命傷を与えられてしまうのだった。
そこへ遂に痺れを切らしたジェロム達が襲いかかりレクターを撃破する。
しかしウィードはすっかり戦意喪失した殺し屋兄弟を見逃すのだった。
テルの父はうわごとの様にテルへの懺悔の言葉を繰り返す。
言葉を掛ける事を逡巡しているテルを父の側へと投げる狂四郎だが、
テルが何かを言う前に父親は涙しながら、事切れてしまうのだった。父の亡骸にすがり嘆き悲しむテル。
今まで力のみを信じてきた狂四郎だったが、
力以外でテルの父を変えた奥羽軍を認め、ウィードを「大将」と呼びついて行く事を決意した。
部下達も狂四郎と行動を共にするのに異存は無かった。
その頃、奥羽ではメルと共に残った犬達が襲来した玄婆の軍団に倒されていた。
狩りをしていたメルは牙城を探す玄婆の部下達に遭遇。
彼等に嘘の案内をし、その隙に牙城から遠吠えで赤目に危機を知らせる。
二子峠に到着した黒虎達がその声を聞き、
黒虎と中虎の息子達4匹が状況確認のため先に牙城へと向かった。
一方、残ったベンとクロスの前にはフックと麗華が現れ、合流する。
メルの遠吠えは玄婆の部下達をも呼び寄せてしまっていた。
一対多数の状況に身を竦ませるも親友ウィードの勇気を思い出し、果敢にも立ち向かっていくメル。
一方赤目は牙城に戻る途中、玄婆率いる大軍を目撃する。
法玄が部下に銀を踏ませる事で忠誠心を確認しているという話を聞き動揺、
玄婆に気付かれてしまうが、上手く追っ手をかわし牙城へと向かうのだった。
メルは大奮戦するも遂に打ち倒されてしまった。
覚悟を決めるメルだが、あわやという所に昭治におぶさった黒虎が到着した。
甲斐軍団は圧倒的戦闘力で一瞬で玄婆の部下達を倒してしまうのだった。
だが、牙城には玄婆率いる二百の大軍勢が迫っていた…。
脚本:中瀬理香
絵コンテ/演出:下司泰弘
作画監督:高橋英吉

原画:
秋元勇一
森利夫
長縄宏美
多田康之
小曽根孝夫
アイキャッチ:メル
第13話
「永遠の誇り」 
2006.02.02
狂四郎を加えたウィード一行は琵琶湖の望める場所まで来ていた。
そこに剣と影虎・信虎・晴虎が合流する。彼等はロケットの部下がいる紀州へ行く前に
「チビ兄ちゃん」こと忍犬・哲心のいる甲賀の里に寄る事を提案する。
彼は銀の統率力とジョンの牙、赤目のスピードを持ち、楽園の継承者候補と言われた屈強の戦士だった。
一方吹雪の中、牙城で法玄軍を待ち受ける黒虎達。そこに玄婆率いる二百の軍勢が姿を現した。
圧倒的不利を承知しつつも、甲斐犬の性分故に牙城を守り戦う事を決意する黒虎。
そして生き残った者は北へ走り、陸奥の四天王へ協力を求める様に指示する。
やっと牙城に辿り着いた赤目が制止するも、火の点いた甲斐の血は収まりはしなかった。
だが、いきなり昭治が黒虎を牙城から突き落とした。
そして自分達も続くから、と赤目に黒虎を連れて逃げる事を頼む。
それを承知した赤目は黒虎をくわえ谷川へとダイブ。メルもそれに続いた。しかし四兄弟は動かなかった。
育ての親の黒虎の命はあえて助けたが、自分たちが退く事だけは許せなかったのだ。
そして「俺達は泳げないから戦うしかない」と笑ってうそぶき、大軍勢に突撃していくのだった…。
赤目達は川を下りベン一行と出会うが、四兄弟は牙城に残った事に気付く。
黒虎の怒りの原因は彼等が決して逃げない事を分かっていたからだった。
「スッポンのペペ」を始めとする第一陣を突破し、初陣ながら奮戦する四兄弟。
だが次男・武流、四男・土怒に続き長男・昭治も足止めされてしまう。
足の速い三男・時雨は独り軍勢を切り抜け、陸奥への伝言を託された。
しかしその先に待ち構えていた玄婆が立ち塞がった。時雨の喉を捉え息の根を止めようとする玄婆。
だがそれを傷だらけの昭治が阻止し、時雨を逃がし玄婆に食らい付く。
あえなく倒されようとする昭治だが、その目には無事離脱していく時雨の後ろ姿が映っていた。
戦死した昭治達に敬意を表し、彼等を丁重に弔う事を提案する部下達だが、
兵達の動揺を察した玄婆は、容赦なくその遺体を谷川へと投げ捨ててしまう。
昭治達の遺体は赤目達に拾われた。避難した洞窟の中で嘆き悲しむ一行。
時雨の安否を気遣うクロスだったが、黒虎は時雨が無事陸奥へ向かった事を信じていた。
一方甲賀に入ったウィードは哲心と会見していた。協力を求めるウィードだが、
哲心は病に伏した大恩有る長老の看護のためここを離れる訳にはいかない、と語る。
納得して立ち去るウィード達だったが、哲心の前に長老が現れ、哲心の本心を見抜き説得する。
ウィードへの協力を決意した哲心はまず最重要事項である銀救出のため、南アルプスへと旅立つのであった。
脚本:山田隆司
絵コンテ:神保昌登
演出/作画監督:中山岳洋
原画:
竹松一生
吉田はじめ
目賀澤九魔雄
田邊剛
月岡秀明
手塚響平
山野雅明
三柴直樹
山田雄一郎
横瀬潤
ECHO
アイキャッチ:玄婆
第14話
「蠢く凶刃」
2006.02.09
カマキリ登場。
アイキャッチ:カマキリ?
第15話
「絶 天狼抜刀牙」
2006.02.16
惨猪登場。
アイキャッチ:哲心?
第16話
「決別」
2006.02.23
ウィードは狂四郎配下の一歳に満たない子犬達を説得し
テル達を甲賀の里に置いていく事を決める。
そして哲心と甲賀忍犬20匹が遂にウィード一行に加わった。
一方奥羽ではボス到着を前に法玄軍が雌犬を掻き集めようとしていた。
メルは「決戦は二子峠」との赤目の言葉を伝えにウィードの元へ走る。
法玄は銀を連れ道中着々と配下を増やしながら700の大軍となり奥羽へと進軍していた。
状況を知らないウィード達は南アルプスの法玄のアジトへと近づき銀救出を窺う。
耐えきれず小屋に突入したウィードを、執念深く追い続けてきたキラーファング兄弟が奇襲。
ウィードと哲心対殺し屋兄弟の戦いが始まった。
しかしもはや彼等は敵ではなく、ウィードによりレクターも鉈で牙を折られてしまった。
兄弟が小屋から放り出された所に奥羽軍が到着。
始末しようとするがウィードは法玄の元に戻らぬ事を約束させ、またも彼等の命を助ける。
納得が行かない狂四郎を「ボスのウィードが決めた事」とジェロムが制止した。
しかし殺し屋兄弟は約束を守る気は全くなかった。
復讐を誓う彼等の前に、独り群れを離れたジェロムが現れ、まずレクターの息の根を止めた。
彼は清すぎるウィードのためにあえて汚れ役を買うつもりだったのだ。
悲鳴に気付いたウィード達が現場に着き制止したが、ジェロムは無視してサンダーも始末してしまう。
命を軽視した、と責めるウィードは群れからジェロムを放逐。
その裁定に納得出来ない狂四郎は部下を引き連れジェロムを追う。
自分はただ甘いだけなのかと迷うウィードだったが、哲心は「銀もそう考える」と助言。
ジェロムは狂四郎を群れに戻る様諭し、援軍を求め四国へと旅立っていくのだった。
脚本:山田隆司
絵コンテ:中山ひばり
演出:吉田俊司
総作画監督:河南正昭
作画監督:遠藤栄一
原画:
西岡忍 山内貴美子
胡陽樹 長谷川一生
目賀澤九魔雄
島村恵美子
本多哲 長谷川一生
加納侑果 福田憲悟
下寺聡 間々下暁彦
長崎重信 渡辺穏寛
北村友幸 ECHO
アイキャッチ:ウィード&ジェロム
第17話
「雪上の死闘」
2006.03.02
群れへと戻りかねていた狂四郎だったが、伝令のメルと遭遇し
お互いを敵と誤解したため、メルを追ってついウィード達の前へ姿を現してしまう。
素直になれない狂四郎だったが、ウィードの頭突き一発で和解するのだった。
一方牙城内では法玄が候補を募り、タイマンにより幹部を決めていた。
そして鬼の闘兵衛、カイト、抜人、ブルゲの四匹が幹部に決定した。
ウィードは早くも赤目達の待つ奥羽に到着。
群れを止めて俊敏な哲心、狂四郎、ロケット、GBを連れ五匹だけで先行する。
玄婆は闘兵衛を連れ雌犬狩りに出ようとしていた。
飼い犬に手を出そうとする彼等を止めようと様子を窺う赤目、黒虎、フック達。
そこに陸奥から如月の息子六兄弟…以蔵、周作、晋作、慎太郎、小五郎、吉之助を連れ戻った
時雨が現れ、玄婆達とはち合わせになる。吹雪の中、赤目達も加わり戦闘が開始する。
闘犬・闘兵衛の前に以蔵が危機に陥り、助けに向かおうとする赤目を玄婆が捕らえた。
赤目を組み伏せ息の根を止めようとする玄婆。そこにウィード達が助けに入った。
ウィードに戦いを挑もうとする玄婆だが、その前に哲心が立ち塞がった。
いきり立つ玄婆だったが、哲心の技の切れの前に次々切り刻まれていく。
闘兵衛は追いすがる陸奥兄弟を無視し、ウィードを襲う。
遂にまともに動ける敵は玄婆と闘兵衛だけになり、二匹を囲み降伏を迫る奥羽軍。
そこに玄婆の危機を知ったカマキリ部隊が迫る。その隙に囲みを崩す玄婆。
ウィード対闘兵衛、そして玄婆への復讐に燃える時雨、哲心対玄婆の闘いが始まった。
二匹に噛み付かれ崖を転がり落ちる玄婆は、岩に頭を激突させられてしまう。
そこに吹雪が強くなり、赤目が予感していた強烈な山颪が襲った。
両軍は戦闘を中断せざるを得なくなり、その隙に奥羽軍は脱出するのだった。
闘兵衛達により雪の中から掘り出された玄婆は息は有るものの脳をやられていた。
ナンバー2の哀れな姿に「面白くなってきた」とほくそ笑むカマキリだった。
脚本:平野靖士
絵コンテ:小滝礼
演出:下司泰弘
作画監督:高橋英吉

原画:
秋元勇一
森利夫
長縄宏美
多田康之
小曽根孝夫
アイキャッチ:赤目
第18話
「友への叫び」
2006.03.09
何とか牙城に連れ帰られた玄婆だが、脳をやられたため完全に狂っていた。
その姿に法玄は涙ながらに弟の命を奪う。
悪徳ブリーダーに放置され檻の中に閉じ込められていた法玄の過去。
兄弟は共食いによりその地獄を生き残り、ブリーダーを殺し脱出したのだった。
悪党ながら深い絆で結ばれていた弟を失ったその怒りは凄まじく、
逃げ帰ってきた部下達を許さず、全員を次々崖から川に放り込む法玄。
闘兵衛さえも片目を潰されあっさりと投げ捨てられてしまうのだった。
一方ベンやクロス、麗華達と合流したウィード一行はカマキリの大部隊を目撃。
その数は奥羽軍の約二倍。こちらを発見されれば危機に陥りかねない。
そこで自ら囮となったウィードはロケットを連れカマキリを引き付ける事に。
ウィードと別れ独り囮を続けるロケットのスピードに追い付けるはずもなく、
延々堂々巡りを続け、疲弊していくカマキリ部隊。
彼等から数を認識できない様に高台から見下ろしつつ囲み、
こちらの優位を欺罔する作戦に出るウィード。
大人しく退却する様に誘導するが、強情なカマキリは退こうとはせず、一気に緊張が高まる。
だがそこにモス、武蔵に率いられた四国からの援軍が到着した。
挟み打ちの形となり、一気に演技に勢いが付く一同。
強気に振る舞うカマキリも遂に撤退していくのだった。
モス達の話により、彼等はジェロムにより集められたという事を知るウィード。
ウィードはジェロムの存在を近くに感じ、彼に激しく呼びかけるが、
ジェロムは姿を見せず、武蔵から預かった新たな四匹の部下と共にその場を立ち去る。
しかし互いの深い絆を確かなものとして感じている二匹だった。
脚本:中瀬理香
絵コンテ/演出:中山岳洋
作画監督:中山岳洋
原画:
上杉遵史
目賀澤九魔雄
山南京三
竹松一生
月岡秀明
手塚響平
山野雅明
三柴直樹
横瀬潤
吉田はじめ
山田雄一郎
ECHO
アイキャッチ:法玄
第19話
「愚か者の意地」
2006.03.16
法玄に谷川に放り込まれ、生き延びた法玄軍のシンゴが通りかかったウィード達に助けを求める。
闘兵衛を助けるため川に飛び込むウィードとメル、GB。
一方牙城ではカマキリが法玄に、奥羽軍に遭遇しながらみすみす見逃し撤退してきた事を責め立てられていた。
ジョンの形見の牙を前に涙するモス、武蔵達。そんな中、介抱されていた闘兵衛が意識を取り戻した。
闘兵衛は武蔵が横綱時代に戦い、最後に唯一負けた相手だった。
寝込みで勝った、その勝負に納得がいかなかった闘兵衛は
いつか武蔵とまみえるため、あえて法玄軍に参加していたのだった。
法玄を倒すという共通の目的は有るものの、奥羽軍に対しても敵意を見せる闘兵衛。
二日後。元法玄軍のケリー、シンゴは故郷へ帰る事に。シンゴは去り際に法玄の凄惨な過去を語る。
奥羽軍の実数を知ったケリーはこの情報をダシに法玄軍に戻り出世を狙おうとする。
だがジェロムが彼等を見張っていた。彼に脅され、大人しく故郷に帰る事を誓うケリー。
まだ伏せっていながらも「鳥は食べない」と駄々をこねる闘兵衛のために
獲物を捕りに出たGBは二子峠に近付きすぎたため、法玄軍の食料調達部隊と遭遇。
成り行きから逃げる事も出来ず牙城まで同行する事に。そこで囚われの銀を発見する。
これを知らせるため急いで戻ろうとするGBは法玄軍に加わっていた佐助と再会するのだった。
正体がばれ、追い詰められるGBと奥羽軍に加わる事を決めた佐助の二匹だが、
捜しに来たウィード、影虎、剣により救出される。
命を掛けて牙城を偵察してきたという話になってしまい、持ち上げられるGB。
その上佐助の話からGBがウィードの名付け親という事を知り
「ただのバカだと思っていたのに」という剣を始めとし驚愕する一同。
深い信頼関係で結ばれた奥羽軍の姿に目が覚め、
つまらないこだわりを捨てた闘兵衛はウィードに協力を申し出るのだった。
脚本:山下憲一
絵コンテ:中山ひばり
演出:横田和善
総作画監督:河南正昭
作画監督:智東哉
アイキャッチ:GB
第20話
「奥羽決死隊」
2006.03.23
スパイが潜入し、しかもそれを逃した事を知り銀に当たり散らす法玄。
遂に全力で奥羽軍を潰す事を決定する。
偵察に出ていた時雨達が法玄軍が五部隊に分かれ出陣した事を知らせてきた。
そこで法玄部隊のみを狙い、ボスの首を取るため決死隊のメンバーが選出された。
ウィード、赤目、哲心、ロケット、剣、影虎、時雨、信虎、晴虎、
そして怪我をしている以蔵を除く陸奥兄弟、甲賀忍犬達の計34匹。
熱くなり過ぎる事を理由にメンバーから外された狂四郎は納得がいかなかった。
ダム近くの洞窟へと移動する黒虎達から密かに別れ、単独で動こうとする狂四郎。
その前にジェロムが現れた。…そしていよいよ突撃する決死隊。
他の部隊を呼び集め一気に殲滅しようとする法玄に対し、絶・天狼抜刀牙を放つウィード。
雪上に突っ伏した法玄を、倒したと判断した赤目は
そのまま気絶したウィードを連れ一気に撤収する。
一方狂四郎に付いてきてしまった彼の部下達だったが、
彼等を前に狂四郎は奥羽軍を裏切り法玄軍に行くと言い出す。
怒る一同と本気で争い、傷つく狂四郎。
「京都の太助」を名乗り、駆け付けてきたブルゲの第五部隊に同行する事となる。
目覚めたウィードは法玄を仕損じてしまった、と話す。
法玄は手近にいた部下を盾にし、抜刀牙をかわしていたのだった。
苛立つ法玄はカマキリに当たり川に放り込んだ上、彼の部隊だけに奥羽軍追討を命じ牙城に戻っていった。
狂四郎が裏切ったという話を信じられない一同。その真意を確認する役目として闘兵衛が進み出た。
脚本:山田隆司
絵コンテ:藤原良二
演出:則座誠
作画監督:南伸一郎

原画:
目賀澤九魔雄
山南京三
いとうまりこ
間々下暁彦
ECHO
西岡忍

アイキャッチ:ウィードvs.法玄
第21話
「牙城潜入」
2006.03.30
牙城に向かう途中で出会ったジェロムから狂四郎の真意を聞きつつも
居残りでウィード捜索を続けるカマキリ部隊の前に姿を現す闘兵衛。
一方ブルゲ部隊に付いて法玄軍本隊と合流する狂四郎だが、
心を読みとる抜人に間者だと看破され、法玄に痛めつけられる。
そこにカマキリ部隊と共に闘兵衛が現れた。
闘兵衛の生存と再度法玄軍に加わりたい、という発言に驚く法玄だったが、彼に狂四郎を始末させる事に。
闘兵衛は言われた通りに狂四郎を痛めつけるが、だがそれは彼と銀を助けるためだった。
奥羽軍の目の前で狂四郎の処刑を行う、という闘兵衛からの案に乗った法玄は狂四郎を生かしておく事に。
だが全ての策は抜人により見抜かれていた。闘兵衛には見張りが付けられていたのだ。
一方ウィードと赤目は猛吹雪に紛れ、二匹だけで牙城潜入に成功したが
突如牙城内の岩が崩れ、闘兵衛達の元に向かう抜人部隊に発見されてしまう。
ウィードは彼等を引き付け、銀救出を赤目に託した。
銀を背負い脱出しようとする闘兵衛と狂四郎の前にカマキリ部隊が現れる。
しかしその危機に赤目が現れ、抜け穴からの脱出に成功。
だがウィードを追っていた抜人が赤目達の気配を察知し、部隊の半分を率いてやって来た。
彼等を洞窟内の氷柱を利用して足止めをし、闘兵衛達と別のルートへと誘導する赤目。
だがその直後洞窟内にカマキリ部隊が到着し、闘兵衛達の足跡を見付けてしまう。
その大軍の追っ手に闘兵衛がたった一匹で立ち塞がった。
鬼の如き奮戦で30匹近くを始末するが、死角を狙ったカマキリが脳天に牙を刺し致命傷を与えた。
だが、それでも闘兵衛は立ち上がった。己の最期を予感しながらも決して倒れまいとするその姿に
カマキリ部隊は怯え、狂四郎達を追うため去っていった。
立ったまま大往生を遂げようとする闘兵衛をジェロム達が支え、看取った。
ウィード達を心配してやって来た武蔵、ヒロ達は凍りつき、朝日の中立ち尽くす闘兵衛の遺体を発見し、涙する。
そしてその様を遠くから見つめつつ、死地を求め続けた彼の姿に共感を覚えるジェロムであった。
脚本:平野靖士
絵コンテ:中山ひばり
演出:吉田俊司
総作画監督:河南正昭
作画監督:遠藤栄一/山田勝

原画:
西岡忍
胡陽樹 島村恵美子
福田忠 上杉遵史
福島史士 西尾智恵
本多哲 長谷川一生
尾形友幸 坂井享美
荒巻佑太 長崎重信
渡辺穏寛 北村友幸
ECHO
アイキャッチ:闘兵衛
第22話
「父と子と」
2006.04.06
銀を背負い、必死で奥羽軍の元へと歩き続ける狂四郎。そしてその行方の探索を続けるカマキリ部隊。
ウィードと赤目が皆の元に戻るが今だ銀は到着していない。落胆するウィードだが、
ジェロムの部下からの知らせでカマキリ部隊の動向を知り、精鋭部隊を編成し銀救出に向かう。
一方カマキリの失態に怒った法玄は伝令に来たストーンを殺してしまう。
狂四郎は遂にカマキリ配下の探索隊に追い付かれてしまい、
彼等の目を引き付けるため単独で飛び出していった。
しかし傷だらけで疲弊しきった身体では八匹程の多数相手に敵うべくもなく組み伏せられる。
その現場に近付くウィード達だったが、狂四郎は岩陰で口を塞がれ、気付かず通り過ぎてしまった。
一方洞窟に残されたヒロだったが、父の仇のカマキリを倒すため、
そして奥羽軍皆の父同様の銀を助けるため…麗華に言伝を残しウィード達の跡を追う。
銀の居場所を吐かないためリンチを受ける狂四郎。
そこにヒロが現れ、彼等を一気に総ナメにしてしまう。闘兵衛の死を知らされ愕然とする狂四郎。
ヒロは銀の無事を確認すると狂四郎に託し、ウィード達の援護へと向かった。
一方ウィード達はカマキリ部隊と遭遇し、戦いが始まっていた。
銀の行方が知れないための焦りと、数的に不利な状況に劣勢の奥羽軍だったが、
ヒロが現れ銀の無事を知らせた事で一気に勢いづく。そしてヒロとカマキリの一騎打ちが始まった。
カマキリの攻撃にふらつくヒロに対し、闘兵衛を倒した時同様
ジャンプから頭部への攻撃に来たカマキリ。しかしそれはヒロの演技だった。
牙が頭骨に食い込む瞬間、頭を振り払い見事にそれをへし折った。
そして玉取りを食らって崩れ落ちるカマキリ。
ボスが敗れた事により部下達は総崩れとなり逃げ出した。
その場を去ろうとするヒロに食い付こうとするカマキリだったが、もはや相手にもならない。
凶犬の天下取りへの野望もここに潰えた。
南へ行きネズミでも獲って生きろ、というヒロの言葉に悔し涙を流しながら絶叫するカマキリ。
そんな彼の周りにカラスが集まり始めていた…。
銀と狂四郎を背負い洞窟へと戻るウィード達。
意識の無い銀に頬をすり寄せ、父の温もりを初めて感じるウィードだった。
脚本:山下憲一
絵コンテ/演出:下司泰弘
作画監督:高橋英吉

原画:
秋元勇一
森利夫
長縄宏美
多田康之
小曽根孝夫
アイキャッチ:ヒロvs.カマキリ
第23話
「開戦 二子峠」
2006.04.13
銀の奪還成功に湧くベン、黒虎、モス達。
傷付いた銀、ヒロはそれぞれ治療の場に向かったが、狂四郎は志願して残った。
…三日後。いよいよ決戦の時が来た。
戻ってきたカマキリの残存部隊を情け容赦なく始末する法玄。
二百ずつの部隊を牙城の三方に配置し(東側は絶壁)完璧な布陣と自信を見せる。
奥羽軍は第一部隊の隊長を哲心とし甲賀忍犬とモス、武蔵達四国、
第二部隊は剣と影虎を隊長として、黒虎やベン達甲州の犬と陸奥兄弟を配属。
狂四郎は第三部隊を任され、リック達元々配下の少年兵に加えフックと佐助が配属された。
意気に感じ、震える狂四郎。
そしてウィードは赤目とロケットを連れ、牙城の抜け道から直接法玄を討つ作戦をとる。
牙城へと向かう崖。フックに続き涙を流しながら何とか佐助も飛び越えた。
まず第一部隊のモスがカイト部隊に突撃して戦端を開く。
狂四郎はブルゲの部隊と激突。因縁の有る夜叉森のブルゲとの対決に臨む。
石礫を利用した奇襲攻撃を食らっても、何度も立ち上がってくるタフなブルゲに大苦戦する狂四郎。
幹部選抜戦で金太郎と戦った際も見せたこのタフネスっぷりこそがブルゲの武器だった。
喉を食い付かれ意識朦朧の中諦めかける狂四郎だが、
死んだ闘兵衛に励まされ、力を振り絞り逆転勝利した。
死を覚悟するブルゲだったが、狂四郎はウィードの考え方を守り命を助ける。
完全な敗北を悟るブルゲ。一方ウィードの姿が見えない事に気付いた法玄。
内部の守りを蹴散らして牙城の外に出たウィード達だったが
法玄は彼等の意図を察してそこにはおらず、崖下へと身を躍らせ逃走してしまった…。
脚本:山田隆司
絵コンテ/演出:うえだしげる
作画監督:宇都木勇

原画:
藤岡正宣
清水由紀子
棚沢隆
ホワイトライン
イージア
アイキャッチ:狂四郎vs.ブルゲ
第24話
「炎雪の決戦」
2006.04.20
ロケットと共に法玄を追い詰めるウィード。
法玄は犬の世界を統一したあかつきにはいずれ人間をも平伏せさせると野望を語る。
そこにカイトが現れ、ロケットとの戦いが始まった。カイトの前脚の力に驚くロケット。
法玄と戦うウィードは抜刀牙を繰り出すが、一度食らってその威力を知っている法玄は上手く避けようとする。
しかしウィードの抜刀牙は進化していた。軌道を変化させ法玄の胸にヒットする。
谷川に落下する法玄だが、威力が落ちていたため止めとはなっていなかった。
一方抜人の部隊と戦う影虎、剣の部隊は黒虎、ベン、クロスを残し追撃を開始する。
だが抜人は音を使って状況を把握、作戦を指示して
彼等を包囲し、崖に追い込もうとしていた。嫌な気配を感じるベン。
カイトと向かい合うウィード達の前に哲心が現れ、
法玄に従うのは人間を憎悪しているからだ、と言うカイトの相手を引き受ける。
哲心と互角に渡り合うカイト。彼は人間に暗殺犬として育成された犬だった。
まんまと崖に追い詰められた影虎達だが、そこにジェロムの部下が救援に現れる。
落雷で炎上する森で戦い続ける哲心とカイト。
哲心の火を使った攻撃によりカイトの前脚は鋼鉄の義足である事が判明する。
カイトが人間を憎む理由はこれだったのだ。
一方ベンに導かれ黒虎達は抜人の居場所を突き止めたが、抜人は強敵だった。
手も足も出ず黒虎が倒れ、ベンは身を挺し彼を守り続ける。
クロスの知らせで危機に陥る父の元に駆け付けた影虎と剣だが、
濃霧の立ちこめる中、やはり抜人の心眼による攻撃に翻弄されてしまう。
だが、ベンのアドバイスで抜人の気配を察知した二匹の攻撃により抜人は倒された。
一方哲心はカイトの首輪に枝を差し込み、彼を交差している樹に引っ掛かけ身動きを取れなくなる。
彼の身体を支え、首が絞まるのを止める哲心。カイトも完全に敗北した。
何とか川から這い上がった法玄は、そこで怪我の治療に向かっていたヒロと付き添いの麗華、メルと出くわす。
重傷を負ったヒロとメルでは法玄に敵うべくもなかった。
全員に死が迫る中、麗華は法玄に従うふりをして油断させ、彼を川へと突き落とした。
自分も激流に流され、最期を覚悟する麗華。
そんな彼女を助けるため突如現れたジェロムが川に飛び込んでいった…。
脚本:平野靖士
絵コンテ:小滝礼
演出:中山岳洋
総作画監督:河南正昭
作画監督:中山岳洋

原画:松竹徳幸
目賀澤九魔雄
山南京三
竹松一生
小園菜穂
月岡秀明
手塚響平
三柴直樹
島村恵美子
横瀬潤
吉田はじめ
山田雄一郎
ECHO
中村与史子
ムーク
アイキャッチ:カイト&抜人
第25話
「激流」
2006.04.27
ヒロとメルから麗華の危機を知るウィード。
法玄は気を失った麗華を踏み台としてまんまと激流から脱出してしまう。
ジェロムは何とか麗華に追い付き、川沿いに追い付いたウィードが差し伸べた枝により無事脱出する。
牙城付近では既に奥羽軍が法玄軍を圧倒していた。
抜人の部隊から離脱してきた犬・半之助と出くわした法玄は、
彼が自分と同種のグレートデンである事に目を付け、追っ手の目をくらまし
各部隊長を失い志気が低下した自軍の指揮をとるため、何とか牙城に戻ろうとする。
一方、温泉で治療する銀を見守るGBの前にブルゲ、抜人、カイトが現れた。
敵の部隊長の出現に身構えるGBだが、三匹とは佐助も一緒だった。
赤目の指示で傷付いた彼等を治療するために連れてきたのだ。
湯に入る様に勧める銀の度量の広さに、法玄などに付いた事を悔い、涙する三匹。
銀はGBの気持ちを察し、ウィードの元へ向かう事を許す。
下が川となっている雪のトンネルの上を進む法玄を発見するGB。
何とか川に落とそうと挑み掛かるGBだが、あっさり組み伏せられてしまう。
その場をジェロムが発見、GB同様法玄を川に引きずり込もうとするが、
突如ジェロムの身体に激痛が走り身動きがとれなくなってしまう。
この重要な局面で抜かずにおいた銃弾が仇となったのだ。
ウィードが駆け付けたがジェロムは川に放り込まれてしまう。法玄を無視して川に飛び込むウィード。
法玄が去った後、影虎達も駆け付けた。500メートルのトンネルを生きて抜けられる訳がないと嘆くGB。
二匹で協力し何とか岩陰に留まったものの、極寒の中、自力で脱出する事は不可能に見えた。
身体の小さいウィードは気を失い、ジェロムはウィードだけでも何とか助けようと足掻く。
幸運にも狂四郎が匂いを察知し、トンネルの上の穴からウィードを発見した。
ここまでウィードの体温を下げない様に寄り添い続けてきたジェロムだったが、
無事発見された事を悟り、完全に力尽きてしまう。
かつての部下達とP4の事を思いながら、独り流されていくジェロムだった…。
脚本:山田隆司
絵コンテ:藤原良二
演出:則座誠
作画監督:南伸一郎

原画:
田邊剛
目賀澤九魔雄
いとうまりこ
村田耕一
小泉孝司
間々下暁彦
長崎重信
上杉遵史
福島史士
西尾智恵
ECHO
アイキャッチ:銀&ジェロム
第26話
「真・銀牙伝説」
2006.05.11
仲間達に温められ目を覚ますウィード。
だが、自分を助けるためにジェロムが犠牲となった事を知り呆然とする。
一方牙城付近では正に奥羽軍と法玄軍の戦いの勝敗が決しようとしていた。
黒虎と赤目が突撃して一気に牙城奪還を果たし、歓喜に湧く奥羽軍。だがそこに法玄が単独で現れた。
法玄を追い、途中凄惨な戦の跡を目にしつつ牙城へと急ぐウィード達。
鬼神と化した法玄は次々と奥羽軍を薙ぎ倒していた。
ジェロムの仇と挑みかかる部下達だが、法玄はユウを殺し、リョウが捕らわれてしまう。

彼女を人質に一騎打ちを迫る法玄。その誘いに乗ったウィードは
ジェロムから教えてもらった戦い方を思い出しつつ、法玄を攻める。
そして繰り出される抜刀牙。頭部に決まったかに見えたが、法玄は立ち上がった。
ウィードの軽い身体が風に煽られたため当たりが浅かったのだ。倒れたウィードに迫る法玄。
皆がウィードを守りに入ろうとするが、突如銀が現れ、全員を制止する。
何度も叩きつけられつつも血みどろの法玄の頭部を攻撃するウィードだったが、遂に気を失ってしまう。
それをなぶり者にする法玄。息子の危機にも飛び出そうとする狂四郎を冷徹に制止する銀。
地に倒れ、死亡したかと思われたウィードだが、その耳に死んだスミスの声が届いた。
突如荒れ狂っていた吹雪が止み静寂が訪れる。そしてスミスに導かれ、ウィードが立ち上がった。
一方法玄の目の前にはジョン達が現れ、法玄は錯乱する。
最後の力で抜刀牙を放つウィード。それさえも避け、勝利を確信する法玄だったが
突如強風が巻き起こり、軌道を変えた抜刀牙が再度脆くなった法玄の頭部に直撃した。
風の流れを見越したウィードの勝利である。法玄へのとどめをウィードに強要する銀だったが、
「それでは法玄と変わらない」と拒み、代わりにとどめを刺そうとする父を弾き飛ばすウィード。
そんな息子を三代目・奥羽軍総大将と認める銀。
これはウィードが皆の鑑となり、己の信じる正義を貫き通す総大将となるための試練だったのだ。
若き総大将の誕生に平伏する奥羽軍一同。
だがいつの間にか姿を消した重傷の法玄が、牙城の上に立っていた。
奥羽軍を嘲る法玄だが、天から裁きの雷が降る。遂に大悪党も最期を迎え、激しい戦いが終結した。

そして奥羽の楽園に春が来た。スミス、ジョン、闘兵衛、そして法玄の墓に語りかける銀。
花咲く野原で桜の樹の下、ウィードは独りジェロムの幻を見る。
無言でたたずむウィードをGB、メル、狂四郎、佐助らが迎えに来る。
彼の墓は作られていない。ジェロムとの再会を信じ、駆け出していくウィードだった。
脚本:山田隆司
絵コンテ/演出:加藤敏幸
作画監督:西岡忍

原画:
遠藤栄一
山内貴美子
胡陽樹
島村恵美子
福田忠
目賀澤九魔雄
山南京三
竹松一生
小園菜穂
上杉遵史
本多哲
渡辺穏寛
北村友幸
木村真由美
前田綾
高橋賢
ECHO
アイキャッチ:無し



■原作との主な違い■

原作では…
桜とスミスが奥羽を出た経緯 特に経緯の説明も無くウィードは山中で倒れた桜からGBに託される。
(かなり後に全然違う経緯が説明される)
スミスは北アルプスの麓で人間に飼われている状況で初登場。
ウィードに同行はしない。
メルの母親・レニーが
登場しない
原作ではメルはかなり非行化しており、
病気で弱ったレニーがウィードと共にブルーから彼を取り戻そうとする。
事件解決後ウィード達は一旦レニー親子と別れるが、レニーは間も無く病死。
メルは後にスミスに連れられ奥羽にやってくる。
奥羽の状況 アニメではかなりシンプルになっているが、
原作では金鉱を狙って楽園に手を出そうとする人間、
怪物による殺人事件、桜を捜しに旅立った銀達の不在(影武者のみ)で
奥羽は大混乱に陥っている。
影虎はそんな状況を打開するため政権転覆を狙う一派のリーダー、
剣はそれを追う討伐隊のリーダーとして対立している。シーズンも冬だ。

大輔と秀俊先生 怪物の存在は認識されておらず、人間側は奥羽の野犬の仕業として
野犬狩りを続けている。影武者の時宗も撃たれて死亡。
ウィードも散弾を食らい、秀俊の治療を受け大輔に世話になった。
この二人はP4戦でも参戦するのだが、アニメでは登場していない。
ヒロとロケットの動向 助けた麗華から話を聞いたヒロは銀達のいる場所に向かい、
法玄軍に追われる赤目を助けついでにそのまま乱入。囚われの身となる。
ロケット兄弟はその後に和歌山からの客分として登場。
いきなりミサイルにウィードを拉致させるが、
彼とジェロムの漢気に触れ、奥羽軍参加を決意する。
原作では奥羽の関係者と思われたのかも知れないが、
アニメでは明らかに一匹狼・流れ者のヒロを生かしておく理由がよく解らない。
佐助 佐助は主人と再会するが、その後フックと共に法玄軍に潜入。
ジョンの最期に立ち会う事となる。
フックと麗華と共に一行から別れず滋賀・和歌山にも同行する。
ちなみにジョンの亡骸は痴呆でさまようベンが背負って運び、
甲府に住むベンの元主人の手で埋葬された。
アニメでは主人に会えないまま成り行きで法玄軍に参加していた。
哲心 甲賀の長老は奥羽への憎しみに凝り固まり、哲心に父・黒邪鬼は銀が殺した等と吹き込む。
そしてその他の誤解が重なりウィード達と戦う事に。
アニメでは黒邪鬼も奥羽軍に参加したらしい??
存在抹消キャラ ストーリー上必要が無いと判断されたのか、アニメでは抹消されたキャラ達。
譲二、ロン、モール、レニー、スナイパー、ムック。
如月は登場部分が省かれた。
ロンが一番好きなのに…。
スナイパーがいないと敵キャラの層が薄いのでこれだけは何とも納得が行かない。
人間では大輔と秀俊、刑事など…ほとんど抹消されました。
規制 法玄の糞、ヒロの玉取りは画面暗めながらも表現。
ジョンの腸は別の事(腹を木に刺された)と差し替えられた。
長老の火傷跡は無し。しかも何故か黒邪鬼が老化した様な姿に。
キラーファングの行方 原作では滋賀での戦いで敗走してからは一切登場せず。
マーダーのお仕置きが怖くてトンズラしたものと思われる。
アニメ16話に相当する原作ストーリーでジェロムが始末したのは別の犬。
群れから離れたジェロムが武蔵から預かった新たな部下はアニメオリジナルです。